子供が生まれて初めてのお正月。
かわいいわが子の写真を年賀状に載せようと考えている人も多いでしょう。
ただし、年賀状で出産報告をする際には気を付けたいマナーがあるのはご存知でしょうか?
気を付けないと相手に嫌われて年賀状が原因で関係が疎遠になってしまう場合もあります。
今回は、年賀状で出産報告をする際のマナー・注意点や年賀状に載せる写真について、さらには今すぐ使える出産報告の文例を紹介します。
せっかくの出産報告ですから、マナーをわきまえて受けとった側が気分良くなる年賀状にしたいですよね。
出産報告の年賀状を作る前にこの記事を読んでおきましょう。
年賀状で出産報告をするときのマナーと注意点
年賀状本来の意味を忘れずに
出産報告の年賀状を送る場合には、メインはあくまで年賀状であることを忘れないでください。
年賀状の本来の意味は、旧年中の感謝を伝えるとともに、来るべき新年における相手の健康や幸せを祈るものです。
赤ちゃんが生まれた自分たちの幸せだけを押し付ける独善的な年賀状とならないよう気を付けて、相手への思いやりを忘れないようにしましょう。
赤ちゃんの「名前」と「誕生日」は必ず書こう
出産報告の年賀状には、必ず赤ちゃんの名前と誕生日を記載しましょう。
赤ちゃんの写真を年賀状に載せることばかりに気を取られて、肝心の赤ちゃんの名前や誕生日の記入を忘れしまう方もいます。
『赤ちゃんの名前は?』とならないように気をつけてください。
また、名前を漢字だけで書かれても読めないケースがあるので、読み仮名をつけておくといいでしょう。
自分の名前も忘れずに
赤ちゃんのことばかり年賀状で気にかけていると、肝心の自分の名前を書き忘れてしまうことも少なくありません。
『これ誰の年賀状?』とならないように気を付けてください。
赤ちゃんの写真や名前だけでなく、自分や家族の名前・連絡先等を忘れずに記載してください。
年賀状で初めて出産報告をするかどうかで使い分ける
親しい間柄であれば、年賀状の前にすでに出産報告を済ませていると思います。
この場合は、文章などでさらに親しさを伝えるといいでしょう。
一方、年賀状のみのお付き合いや遠方の親戚などは年賀状で初めて出産の報告をしますよね。
この場合、文章自体は穏やかに出産を伝えるといいでしょう。
また、報告が遅れたことをお詫びする一言を添えるとさらに良いです。
相手が喪中の時は「寒中見舞い」で
送る相手の身内に不幸があって喪中の時には、年賀状を出すのは控えてください。
1月7日以降でしたら、喪中の相手でも「寒中見舞い」として出産報告も兼ねたはがきを送ることができます。
また、先に出産したことを報告したい場合は、メールや電話でも構いませんので一報伝えておくと良いでしょう。
年賀状で出産報告。使える文例
すでに出産報告を済ませた場合の年賀状
謹賀新年
昨年〇月にお会いして以来ですがお変わりございませんでしょうか
こちらは長女の○○が産まれて早△か月となりました
すっかり娘中心の生活となっています
本年も親子ともどもよろしくお願い申し上げます
年賀状で初めて出産報告をする場合の年賀状
あけましておめでとうございます
昨年○月○日に長女○○(読み仮名)が誕生しました
まだ生まれて間もないのでご連絡遅くなりました
慣れない子育てで分からない事が多いですので色々教えて下さい
本年も親子ともどもよろしくお願いします
出産と引越しの報告を同時にする場合の年賀状
新年おめでとうございます
私事ではございますが 昨年○月○日に長男○○を出産いたしました
また下記住所に転居しにぎやかな毎日を送っています
お近くにお越しの際には、ぜひ会いにいらしてください
今年もよろしくお願いします
控えめな出産報告の場合の年賀状
明けましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
今年は賑やかなお正月を迎えています
本年もよろしくお願いします
相手が喪中の際の寒中見舞い
ご服喪中の由を伺ったため年頭の挨拶は控えさせていただきました
厳しい寒さが続いておりますが体調など崩していないでしょうか
私事で恐縮ですが、昨年○月○日に長男○○(読み仮名)が誕生しました
ご報告が遅れましたことお詫び申し上げます
本年もよろしくお願いします
年賀状で出産報告。載せる写真はどんな写真がベスト?
写真はできれば親子ともに
年賀状の写真に赤ちゃんだけの写真をアップに載せるのはやめておきましょう。
年賀状を送る相手と付き合いがあるのはあくまでも赤ちゃんの親であり、赤ちゃん自身とは何の付き合いもありません。
赤ちゃんのアップの写真を載せたところで、「それがどうした」と思われるかもしれません。
出産報告は母子ともに健康であることを報告する場でもあるので、赤ちゃんだけでなく親子が写っている写真の方がもらった方は嬉しく思えるでしょう。
単純でない写真が良い
ベッドに寝ている赤ちゃんをただ真上や正面から撮影した写真では、面白みがありません。
かわいいタオルや外出先などで背景を作ってあげると、赤ちゃんとのメリハリができます。
撮影する際にはフラッシュを焚かず自然光がベストなので、外出先での撮影がおすすめです。
ただし、産まれた直後でまだ外の空気に触れさせられない場合は、窓際に連れていくと自然な肌色の写真ができます。
年賀状で出産報告。出産していない友達に送ってもいい?
子宝待ちの人には写真付きはタブー
不妊治療をしている、子宝になかなか恵まれない夫婦に対して、子どもの写真付きの年賀状を送ることは控えておきましょう。
そんな年賀状を見て、かえって気持ちがふさがってしまう人もいることを忘れずに。
その場合は干支のイラストと手書きのコメントの年賀状にしましょう。
子どもだけの写真を嫌う人には写真は載せない
中には「子どもだけの写真なんていらない」と考えている独身の人もいます。
そのような人に対しては、子どものどんな良い写真を載せても意味がないので、親子の写真を載せるか文章だけにしておきましょう。
まとめ
また、出産報告の年賀状を送る際には相手のことを考えるのが非常に重要となります。
子宝待ちの人にとって赤ちゃんの写真は大きなストレスとなりかねませんので、文章だけにしておきましょう。
すでに出産報告をしている人に年賀状を出す際にはより親しみを込めて、初めて出産報告をする人には穏やかな文章にするといいでしょう。
そして、あくまでも主役は年賀状ですので、旧年中の感謝と新年の挨拶、相手への心遣いを忘れないでください。