就活も終わってあとは入社まで一安心、と思っていませんか。
実はその間に「年賀状」というイベントがあるのです。
「年賀状って内定先に出す必要あるの?」
「内定先に年賀状を出して変に思われない?」
こんな不安を抱く方もいるかもしれませんが、内定先に年賀状を出すとまず好印象に捉えられますし、出して損はありません。
今回は、内定先に年賀状を出す必要性の有無や、年賀状を出すときのマナー・注意点、さらには使える文例なども紹介します。
内定先に年賀状を出すときは、悪い印象を与えないようにしたいですよね。
内定先に年賀状を出す前に必ずこの記事を読んでおきましょう。
目次
内定先への年賀状は送る必要がある?年賀状を出した方がよい場合とは

内定先への年賀状は絶対ではありませんが、悩んでいるのであれば出すに越したことはありません。
年賀状を出してイメージを損なうことはない
内定先へ年賀状を出すと「気合が入り過ぎているのでは」と考える内定者もいるかもしれませんが、会社側はそうは捉えません。
逆に好印象に捉えられるのがほとんどです。
なお、内定者が多い会社の場合、内定者の人となりをそこまで覚えていませんので、出さなくてもイメージダウンになることはありません。
ただし、出したところでイメージダウンにもならないので出すに越したことはないでしょう。
内定者が少ない会社は出すべき
内定者が数人程度の会社の場合、内定者の顔や印象を覚えている可能性が高いです。
また、社員同士の距離が比較的近く、年賀状の有無が評価を分ける可能性があります。
「自分だけ年賀状を出していないのでは」と入社式でビクビクするくらいであれば、年賀状を出した方が良いでしょう。
年賀状を禁止している会社には出さない方が無難
会社によっては、同じ部署内の年賀状のやり取りすら禁止している場合があります。
儀礼的な年賀状を廃止する風土の会社では、内定者からの年賀状も遠慮する可能性が高いので、出さなくても問題ありません。
内定先への年賀状における失敗しない宛先の書き方

お世話になった人事担当者がいる場合
内定先の年賀状の宛先は、基本的には内定先の会社の人事担当者です。
面接から採用まで、自分のために骨を折ってくれた人事担当者ですので、感謝の意味を込めて贈るのであれば人事担当者がいいでしょう。
担当者の名前が分かっている場合は、下記のように記載し、直接人事担当者に渡るようにすれば問題ありません。、
「○○株式会社 人事ご担当 △△様」
ちなみに、「△△人事担当者様」「△△人事部長様」という書き方はNGですので注意しましょう。
人事担当者の名前が分からない場合、複数いる場合
人事担当者の名前が分からない場合や人事担当者が複数いる場合には、
「○○株式会社 人事ご担当者様」
と書き、名前を書かずに人事担当者に届くようにしてください。
また、小さな会社で社長自ら採用を決めているような場合でも、直接社長あてに出すのはNGですので、「人事ご担当者様」と書くようにしましょう。
内定先への年賀状におけるマナー・注意点

「御中」「様」の使い分けに注意
会社名の後につける敬称が「御中」、個人名の後につける敬称が「様」であることは分かっているでしょう。
しかし、「御中」と「様」は使い分けに注意しましょう。
また、「様」はあくまでも氏名の後につけるものであり、「部長様」「所長様」など役職名の後に様を付けるのは間違いです。
手書きでコメントを書く
最近では年賀状を全てプリンタで作成する人がいますが、できれば手書きが望ましいです。
採用担当者への感謝を述べる年賀状を全てプリンタで印刷すると、「手を抜いている」と思われて悪印象を与える可能性があります。
干支や富士山、鶴などのめでたい絵柄などのイラストや「謹賀新年」などの賀詞や定型文はプリンタで印刷しても問題ありません。
ただし、そのあとに続く採用のお礼のコメント、さらには年賀はがきの表面も自筆で書くようにしましょう。
なお、年賀状の裏面(イラスト・コメント面)は『挨拶状ドットコム』を利用すると楽に仕上げられますよ。
筆文字デザインの中から縦書きのものを選び、余白に手書きでコメントを書くと良いでしょう。

縦書きで出す
年賀はがきは縦長が基本ですので、裏面(通信面)は縦長に使い、文字も縦書きで書くようにしましょう。
横書きだと友人に送るようなカジュアルな印象を与えてしまい、内定先に失礼に当たりますので避けるようにしましょう。
年賀状を出していない内定先から年賀状が届いた場合
自分は年賀状を出していないが内定先から元日に年賀状が届いた場合は、急ぎで年賀状を返しましょう。
年賀状は1月7日までに先方に届くように出すのがマナーです。
しかし、実家帰省等の理由により1月7日までに内定先に届きそうもない場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」を出してください。

賀詞に注意
内定先に年賀状を出す際には、賀詞の選択に注意しましょう。
賀詞には「賀正」「謹賀新年」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などがありますが、漢字2文字の賀正の入った年賀状を目上の人(内定先含む)に出すのはマナー違反です。
「謹賀新年」のような漢字4文字の賀詞、または、「謹んで新年のお慶びを申し上げます」のような文章の賀詞を使用しましょう。

内定先への年賀状に使える文例

謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
四月より貴社でお世話になる○○と申します
至らぬ点が多いかと存じますが精一杯頑張る所存です
何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます
謹んで新年のお慶びを申し上げます
貴社に内定をいただきました○○と申します
新年を迎え改めてご挨拶と初春のお慶びを申し上げます
一日も早くお役に立てるように精一杯努力する所存ですので
ご指導のほどよろしくお願い申し上げます
貴社のご発展と皆様の健勝をお祈り申し上げます
謹んで新年のお慶びを申し上げます
貴社より内定をいただいた○○と申します
このたびの採用試験の際には大変にお世話になり誠にありがとうございました
一刻も早くお役に立てるよう精進する所存ですので
何卒よろしくお願い申し上げます
まとめ
ただし、年賀状の書式には注意が必要で、縦長・縦書き&コメントを手書きするようにしましょう。
「御中」「様」の使い方にも注意が必要です。人事担当者に出す場合には担当者名の後に「様」を付け、社名に「御中」はつけません。
年賀状には、内定をくれたことへの感謝とともに入社してからの意気込みを書くと、内定先に好印象を与えることができますよ。
